2017年01月09日

【本当のイクメンとは!?】偽イクメン・自称イクメンてなんですのん?

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161210-00000010-mai-bus_all

リンク先:2016年 毎日新聞 12/10(土) 9:30配信より

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【よし!一回イクメンについて整理してみよう!!】

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 日本人は本当に造語が好きですねー。僕もフランクな記事では勝手に作った言葉を使ってたりもするので(説明書きますけど)他人の事をとやかく言えたものではないのですが。イクメンという言葉に次いで更に「偽イクメン」、「自称イクメン」
なんて言葉まで生まれているようですね。

 解説の必要もなさそうな造語ですけど、要はパパが自分で「僕子育て参加してます。イクメンってやつです!」って言ってはいるものの、ママが本当に必要とする部分で家事分担や育児分担ができていない、「イクメンだと勘違いしちゃってるパパ」の状態のことを指すようです。

 ここで、一回広まりに広まったイクメンと言う言葉について整理してみませんか?よし、そうしましょう!


【イクメンに求められているのは清潔感】


 日本の昔からの生活のあり方として「男性が働き、女性は家庭を守る」という風土がありました。近代化や男女平等の必然性が認められていく中で、女性の社会進出ができる国になりつつあります。

 そんな中で、女性の社会進出に伴って保育園の需要が高まり、併せて女性も働くのだから家事をこれまで通りに女性だけが担うのはおかしいのではないか?という疑問が生まれるようになったのだと思います。

 保育士の視点から言ってしまうとやはり、母親と子どもの関わりというのは何においても大切である事に間違いはありません。しかし、女性の自己実現や家系の金銭的な問題なども含めれば、声高に共働きを批難する事なんて到底できないわけです。だったら、女性が家事を担い働き出したのなら、男性も働きながら家事をすれば良いわけですよね。その家事の中には衣食住だけでなく、子育ても含まれている。というわけです。とここまでが現状の再確認ですね。

 イクメンという言葉が広まった背景には2010年の「イクメンプロジェクト」という、当時の労働大臣が男性の育児休暇取得や育児参加を促進させる為に、この言葉を用いた事がきっかけという説があるようです。ただ、個人的見解ですけれどそれによって広まったのはキャッチーな「イクメン」という言葉だけで、育児参加や育児休暇の活用と言う本来の目的はほとんど広まらずに終息していってしまったのではないかと感じます。

 一方でイクメンという言葉に嫌悪感を抱く男性もいるようです。そうした男性の考えとして「育児をするのは父親として当たり前のこと」だから、という意見が少なくはないようです。これもまた、聞き流す事のできない意見で、ごもっとも!と言う以外にないよなぁと感じます。



ここまでのポイントを整理!!

・男性はこれまで家系を金銭的に支えるために仕事に励んでいた歴史がある
・女性は家庭を支えるために家事を担い、子育てに励んでいた役割分担が浸透していた
・社会の変化に伴い、男性と女性との役割分担がこれまでとは変わり始める
・積極的に育児に参加する男性が増え始め、メディアでイクメンという言葉が使われだし浸透した
・これからは育児も仕事も分担をして夫婦が共にしていく必要性が高まってきている


 キャッチーな言葉は広まりが早く、その早さ故に広まる中で意味の誤解や勝手な解釈が入ってきたりするものですよね。イクメンもそんな言葉の一つの様に感じます。それが過度になって今回のテーマとした「偽イクメン」、「自称イクメン」という言葉が、ママの気持ちとして生まれてしまったのでしょう。では、ママ達は何をもって本当の「イクメン」と、言葉だけの(もしくは行動が望ましくない)「自称イクメン」とを区別しているのでしょうか?細かくは後述していこうと思いますが一言に要約してしまうと以下のような気持ちなんじゃないかなと思っています。

清潔感とママのニーズに合う育児・家事参加ができているかどうか

さぁ、ここからは、こうした理由やイクメンとは何が求められているのかをRyUの見解から深堀していきますよ!


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【男性保育士RyUの考えるイクメン像】

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Photograph: Kengo Katagiri

 ここからは男性保育士であるRyUの考えるイクメンについて考えていきたいと思います。イクメンを名乗るパパも、もっと積極的に育児に参加したいのだけれど何をして良いのかが分からないというパパも是非参考にしてみてください。

<子育てにおいての男女差とは?>

 素敵な異性と出会い、子どもを授かった後に一個人から、「ママ」と「パパ」になるわけですよね。女性の場合には懐妊の前後で体内のホルモンバランスが変化したりと「ママ」に変化していく兆候が身体やホルモンのレベルであるわけです。そして、大切な命がお腹の中に宿っているのだという責任や多幸感なども同時に感じるのではないかと想像します。

 では、男性の場合はというと奥さんが妊娠をしてもホルモンバランスは変わりません。責任感などは出てくるでしょうけれども、身体的に「パパ」になっていくわけではありません。ここがまず大きな差であって、当たり前なこと過ぎて誰もが頭から離れてしまっているのではないかな。なんてRyUは思うわけです。でも、そうしたことだからこそ男性と言うのは「パパ」になる為に、しっかりと自覚を持っていく必要があるのだと思います。


 子育て感というのは家庭で異なりますし、土地柄や風土というものにも左右されるでしょう。さらに、ママとパパでも違いが出てくるものだと思いますし、そこに祖父母などが混ざるとなかなか統一した子育てというのは困難なものですね。

 また、冒頭に書いたように日本の風土として男性は働き、女性は家庭を守るという役割分担が長い歴史の中で浸透してきた部分があります。少子高齢化の波を受け、また国家としての経済力を維持・向上させる為にも女性にも働く必要性が出てきた。それに伴って、女性が自らの意志で社会に進出する機会を手にすることができるようになってきている。そんな転換期が、今確かにやってきているのでしょう。

 しかし、その時に急に子育てを男性もしましょうと言われても正直なところ「?」という人が多いでしょう。男性保育士のRyUだって最初から子どもの発達が分かっていて保育士を目指したわけではありませんし、なんだったらRyUの中での転換期を迎える20歳くらいまでは「子どもは苦手」だと感じていたくらいですからね。

 「子育て」とはそもそも何をしたら良いのか?特定の答えはない問いかもしれませんが、少なくとも「衣食住をしっかりと確保してあげること」や、「社会的に必要な常識やマナー、知識を与えること」、「健康的な成長を見届ける、促していくこと」なのかなと思います。じゃあ、こうした目的を達成させるための手段ってなに?? これこそが一番のハードルかなと思っています。それは女性においても、男性においてもです。


<子育ての情報はどこで手にするのか?>

 子育てについて学校で習ったことのなる人っていませんよね?小学校でもそうだし、身体的には妊娠が可能になってくる中学校・高校、果ては近い将来として結婚も考える人も出てくる大学生になっても「子育て」という教科はありません。改めて考えるとすごいことだなーと思います。

 性教育についても日本は、なぜかタブー視をしている傾向があり、他国に比べると性教育はだいぶ遅れてしまっていると聞いたこともあります。学校でも扱わないから、家庭でもなかなか性教育は教えることが難しい。それによる弊害として、色々なことが起きてしまったりするわけですが本題とズレるのでここでは言及しません。

 さぁ、じゃあ学校では教えてくれない「子育て」についてどこで学ぶことができるのか?多くの場合には以下のようになるのではないでしょうか。

・出産直後には保健師などからアドバイスを受ける
・祖父母に教わる
・育児雑誌や育児関連のホ−ムページを見る
・保育園や幼稚園・子育て支援センターなどで専門家に教わる

・自分の力で試行錯誤する

 ピンク色の部分の多くは女性になるのかな?育児雑誌などは買っておくとパパも見ているかもしれませんね。でも、子育てに関する知識を得る機会というのは圧倒的に、男性は少ない社会であるように感じます。

 女性の社会進出が必要だ!なら、仕事も家事も分担する必要性が出てくる!!なら、男性にだって子育てに関する情報を得る機会が必要になる!!!←この部分が少ない。(実際にはその前の部分もまだまだですけどね)

 そうした部分が気になってたりもして、RyUが活動しているcozreさんでは、RyUなりに「イクメン」とはどんな男性を言うのだろう?イクメンを目指す男性のためにできることはないだろうか?そう考えて、「イクメンパパ講座」という連載をさせてもらいました。一部、勝手に転載されっちゃってる記事もあるようで、話題として扱ってもらえるのは嬉しい部分もあるのですが、ネットリテラシーは守りましょうね?

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【順序を経てイクメンになってもらう:イクメンパパ講座!】

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Photograph: Kengo Katagiri

 ではRyUのこれまでの記事も参考にしてもらいながら、偽、自称なんて言われない「イクメン」になるにはどうしたら良いのかを改めて考えていこうと思います。


1. 「男性保育士RyUのイクメン講座!子育てパパになるための心構え!」 (※現在リンク先にて非公開状態です)

 まずは、子どもを授かった男性が「パパ」になるのだ。という心構えをしてもらうための期間が必要かなと思っています。男性は赤ちゃんを10月10日もの間、お腹に宿して守るわけではありませんから、心構えをしているのか否かによって、出産後に育児参加に踏み出せるかどうかが大きく変わってきます。

 固く考えることはないのですが、自分も赤ちゃんを育てていくんだ、子どもの成長を見守り・喜び、なやんでいくこともあるだろうけれど頑張っていこうと思って欲しい。そういう心構えです。

2.「男性保育士RyUのイクメンパパ講座!今更聞けない子育て入門」  (※現在リンク先にて非公開状態です)

 男性は心構えをして、女性以上に意識して「子育て」に関する情報を集めようとしない限りは、行き当たりばったりで子どもと接することになりかねません。そうすると、「ただ子どもと、自分に都合の良い時間だけ遊んでいる」なんて思われてしまうこともないとはいえません。

 だから、最低限度として、「オムツの替え方」、「沐浴(お風呂)の仕方」、「おやつについて」というママが忙しかったり、疲れている時に、やっておくよ。と言えるくらいの知識が欲しいですね。リンク記事では、それらについて「当たり前なこと」と考えられがちな部分にちても、噛み砕いて説明しているので参考にしてもらえればと思います。

3.「男性保育士RyUのイクメンパパ講座!パパ友に差をつける子育て中級編」

パパとしての自覚を持つことができ、育児の手伝いができるようになったらいよいよ「普通のパパ」と「イクメン」との差をつけていきたいところです。自分の子どもだけと関わり、他人の子どもには目もくれない、あるいは他人の子どもを邪険に扱うようならイクメンとは名乗れません。子どもの友だちとも関わりが持てて、時には公園や児童館で出会った知らないお友達とも接することができると差をつけることができそうです。

 また、イクメンだけではありませんが、「叱り上手」や「褒め上手」というのはパパだけでなく、ママも、保育士も尊敬されます。これらは多くの人が持つ悩みの部分もあるので、コツを知って上手なしつけを心がけて欲しいと思います。

 そして、親は子どもの手本であって欲しいですし、最も身近なお手本であることに間違いはありません。なので、挨拶や身近な人とのコミュニケーションをきちっとできるパパというのは、はたから見ていて気持ちが良いですし、「良いパパ」だなぁと感じられることでしょう。

4.「男性保育士のイクメンパパ講座上級編!ママの育児を尊重する子育て」

 最後に「自称イクメン」や「偽イクメン」と密接に関わってきそうな「ママが求めている、パパの育児参加」について考えたいです。自分よがりに子育てに参加していくのはイクメンなのか?ということですが、こちらは賛否両論ある気がしますね。個人的には、今現在の日本の風潮や子育て環境の中では表題にあるように「ママの育児を尊重する子育て」ができるパパというのが、「イクメン」と呼ばれるのではないかと思います。

 福祉国家と言われる国々の多くではすでに、国家のレベルで、社会の風潮として育児は両親が一緒にするものだという考え方が浸透しています。その場合には、また違った価値観の元で「イクメン」というものがあるのでしょうし、そもそも育児参加が当たり前だから「イクメン」だなんて考え方そのものが存在しないことも大いに考えられますよね。

 でも、日本はまだそこまでの浸透がされていないので、「現在の日本におけるイクメン」というあり方を模索すべきなのではないかなとRyUは感じました。その結論として、今RyUが思うのがママの育児を尊重した、イクメンとしての子育て参加ということなのです。

 もしかしたらこれは10年後には、通じない考え方かもしれませんし、育児を両親が協力して行うのだと浸透するまでにもっと多くの年月が必要になるのかもしれません。それを1秒でも早くと思いながら、記事を書かせていただいた次第です。



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【自称イクメンを増やさないために】

 ママから求められていない育児参加をしてしまう自称イクメンや、偽イクメン。きっとそう言われてしまっているパパは、本当に自分の中では育児に積極的に参加をしていきたいと感じているのだと思います。ただ、知識が不足していたり、独りよがりになってしまっていたり、ほんのちょっとのズレで「自称(偽)」なんて言葉が付いてしまっているのではないかなと感じています。

 イクメンを目指す男性も、名乗っている男性も、これから子どもを育てることになる男性も、今一度イクメンというものはなにか?男性ができる育児参加とはなにか?について考えてみてもらえると良いかなと思います!

 それには、パパだけの頑張りでは難しい場合がありますし、ママの協力が必要な場合も少なくはないのでしょう。また、社会的な問題も絡む部分があるため一個人では解決できない場合もあるかもしれません。でも、だからこそ自分の環境やライフスタイルに合った真の「イクメン」を目指して欲しいと思います!








RyU先生(男性保育士)

 専門学校を卒業後3年間私立保育園にて勤務した後、障がい児通所施設や公立待機児童一時保育室にて子どもと関わる。現在は保育や育児の悩みに応える保育士ライターとして各キュレーションメディアなどを中心に活動中。

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2016年12月10日

【認可保育園に新役職を設置】離職対策としては個人的には期待薄

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http://news.yahoo.co.jp/pickup/6223111

リンク先:2016年 毎日新聞 12/5(月) 8:00配信より

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【保育士の新役職、離職率低下につながるのか?】


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 引用記事を要約し、更に厚生労働省による計画をまとめると以下のようになると解釈しています。
『保育士の離職率の高さを問題と受け止め、新しい役職として「副主任・専門リーダー」、「分野別リーダー」という役職を設け、役職手当として給与増額を目指します。既存の「園長」、「主任」という役職は現在行っているの運営のやり方でも給与水準が高いけれど、主任に就ける人は園に1人のみなので、他の中堅職員は昇給のみでしか給与の増額が認められませんでした。

 新しい役職ができることで、そうした中堅層の離職を防ぐ事と、キャリアアップの可能性を若手またはこれから保育士職に就こうと考えている人に示唆することで、保育士の増員を目指す為の政策になります。』

 まだ実施されているものではないので、評価はしにくいものになりますが、この政策によって離職率が減り、キャリアアップを願う若手保育士の意欲増加につながるのかと言うと、僕個人的には疑問符を打たざるを得ません。

 結論からすると個人的な見解としては、中堅層の離職率の低下は一時的なもので適応対象の範囲を誤れば離職率が上がる可能性もある。また、最も問題視すべきな中堅層に至るまでの保育士、および保育士を目指す人の離職率・就職決定率は変動しないことで保育士不足が続くと考えます。


 まず、制度の概要について詳しく見ながら問題点についての見解を述べていきたいと思います。

 「副主任・専門リーダー」になる条件は、勤続7年以上かつ、厚生労働省が指定した科目の研修を修了することとあり、役職手当として4万円程度が月給に増額されることになります。「分野別リーダー」は勤続3年以上でかつ研修を修了したものとなり月額5千円程度の増額となります。ただし保育園の規模によって新役職に着ける人数が変動するということなので、勤続数の多い保育士全てが恩恵を受けることができるわけではありません。

 また、現在の案の中では私立認可保育所のみが対称となっており、私立認可園にこの政策を適応する為に1千億円の財源が必要となるとされています。なので認可外保育施設に関しては新役職はありませんし、公立施設にも設置されないということです。

 新政策の恩恵にあずかれる保育士の数と、恩恵にあずかれない保育士の数は比べるまでもありません。正直なところ、これを聞いて意欲が増進する保育士がどれだけいるのだろうとも思います。また、私立認可園の保育士であっても勤続7年を超える人が複数人いた場合には、ここで格差が生まれてしまいます。もちろん新役職になった人は意欲も上がるでしょうし生活もある程度潤いますが、新役職からもれてしまった人はどうなるのでしょうか?それこそ、今まで同じように働いてきた中で一方が4万円の増加をし、一方は現状維持となった時にモチベーションの低下は免れないでしょうし、それを機に離職・転職をする人も出てきてしまう可能性もないとは言えません。

 分野別リーダーに関しては5千円程度の上乗せとありますが、平均値ですら一般企業との格差が10万円もある保育士の給与を5千円上げるから、研修行ってきなさい。と言われて、研修がどのような形で進むのかについてはまだ詳細が明らかになっていませんが、日々の業務をこなしつつ研修を行えるのかも疑問です。3年目といえばクラスリーダーになることもある節目の年になる人も多い中で、責任が大きくなり、業務負担も増えその上研修に当てる時間があるのかどうか・・・

 考えられるものとしては短期集中の講座、ないしはeラーニングなどでしょうか。どちらにせよ休日返上、勤務後に当てる時間や体力的な余裕があるのかは疑問です。雇用条件の改善も急務ではあるのですが、これまでの労働状況が続いてしまっては保育士の離職は無くせないことを認識して欲しいものです。

 また、この政策が認可保育園で成功したと仮定して、認可外保育施設などにも裾野を広げる場合には財源確保ができるかどうかの問題は大きく、また「官民格差」だけでなく「役職の有無による給与格差」も生まれる危険性があると感じます。とはいえ、認可外にまで適応しようとすると手間も財源も多大なものとなることは間違いないでしょうから考える必要はなさそうですがね。

 

アトピスマイル

 
【代替案:第三者機関による精査の上で給与補助を設定する】 

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photograph:Kengo Katagiri

現状に疑問を感じる。政策ができる。その政策を自分で解釈し考えをめぐらせてみる。この工程はどんな職種であれ必要な事だと思います。特に自分に関わるものであれば尚の事。本当は政治の全てに関心を向けられれば良いのでしょうけれど、最低限として自分の身に直接関わるものはよく調べるようにしましょう。

 そうして疑問を持った時に不満を言う。だけではおもしろくありません。なにより不満を言ったところで何も解決しないじゃないですか。だから、自分なりに代替案を考えたいと思います。

 保育士の離職に対して財源1千億円が用意されているものとした時に、まずは労働条件の見直しをします。第三者の監査組織を組んで公立施設・認可施設・認可外と見て回ります。ここの人件費ってどういう計算なんでしょうか・・・もし公務員の方がしてくださるのなら固定給に含まれる勤務なのかな?勉強不足で申し訳ないです。

 そこで、一定の基準を満たした施設、保育施設設置の基準ではなく、保育の質・管理体制・人材育成・安全管理等の客観的な評価の中で良い施設と認めた施設に対して「優良認定施設(適当な名称です)」として、1千億円を分配する。そのお金は事業主の意向によって使用用途が決められるのでなく、保育士の給料や施設管理費など必要なもののみに充当することができる制度も平行して設置する。という案はどうでしょうか?

 あくまでも個人的な見解ですが、全ての施設の保育士に対して手放しで給与引き上げの必要性はないと思っています。安全管理がずさんな保育施設、劣悪な労働環境の保育施設(にいる保育士は救ってあげたいですが)、子どもの最善の利益を省みないような施設は淘汰されなくてはいけないとも思います。勿論、待機児童問題がここまで注目される世の中で、保育施設を剪定するような運動は不可能だと分かっていますけれどね。

 保育士の仕事は責任が重く、命を守りそして育むという仕事です。少なくとも実働時間で給料を割ると最低賃金なんかダブルスコアで届いてませーん。なんて泣き寝入りをして良い仕事ではありません。ですが、保育園で働いている保育士に聞きたいのは、そうだとしても給与分の働きをあなたはしていますか?昇給されるだけの努力をしていますか?ということです。
 
 離職問題・潜在保育士問題など雇用条件ばかりが注目されていますが、それと同時に労働環境にも政府には目を向けて欲しいと思います。別記事にて書きますが、認可外施設への立ち入り調査は”原則”1年に1回必要とのことですが、実際の実施された割合は目を疑うものでした。その理由に人手不足をあげていましたが、人が足りていなかったら監査しなくていいの?監査されなかった施設で事故が起きたら施設だけの問題にするの?と思ってしまいました。

 労働環境の改善、雇用条件の改善。これら二つが平行して成り立たない限り、潜在保育士は現場に戻ろうとは思わないだろうし、離職を考えている保育士の考えを思いなおさせることは難しいと思います。

 中堅保育士さんの給与が改善される。キャリアアップを目指して勤続年数を重ねる保育士が増える。現時点では机上のものですが、どうか実施した際に空論に終わってしまわない事を願います。







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RyU先生(男性保育士)

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2016年11月25日

【母親の時間の確保に】スマ放置は育児放棄なのか?


【スマ放置とは?】

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保育園の中では聞いたことがなかったので、最近のニュースで取り上げられていた「スマ放置」という言葉に驚きました。現代の育児のあり方の1つの問題点として、話題になっているようですね。

スマ放置とは「スマホ」と「(子どもを)放置」が組み合わされた造語で、ママまの時間の確保の為に子どもにスマホを渡して放置する状態だそうです。


まず、この問題では賛否両論があるということがあり、個人的な見解を先に書いてしまうとRyU先生は"部分的に"賛成です。

曖昧な表現となってしまいましたが、取り上げられていた番組の取材の情報を包括するとこちらの意見が大部分のように感じました。
勿論「絶対に子どもにスマホなどを持たせるべきではない!」、「スマホを預けることで助かっている。絶対にこうした方法が必要だ!」という意見もありました。

 今回は賛成派の意見と、反対派の意見どちらも考察しながら、僕の推奨する限定的使用について考えを述べていきたいと思います!

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【賛成派は孤独な育児に悩んでいる】



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〈現代の子育てについて考えてみよう〉

まず、これまでの子育てのあり方と、現代の子育てのあり方に違いが生まれ始めている点を忘れてはいけません。

少し前までは、地域との交流が当たり前の様にあり、三世帯家庭も多かったことで育児を任せる時間が取りやすい環境がありました。

現代は核家族化が進んでおり、様々な事件の影響や文化の変化に伴って、地域交流も薄くなりつつあります。

こうした点に置いて、子育ては孤独化してしまう可能性が高くなっていると言えると考えられますね。

保育園に預ければ子どもと離れる時間もありますが、そうでない方は一日中子どもを見守る必要があるわけです。祖父母がいた時には、家事をする時間に見てもらう、逆に家事を代わってもらうこともできたものができない。そうした状態が、少なくはないのでしょう。

では、祖父母など頼れる大人が近くに居ない場合にはどうするのか?保育園には入れない、託児所などに預けるには金銭的な問題もある。

さぁ、ここで取れる選択肢の少なさを想像できるでしょうか?


〈スマートホンによる託児〉

ママ達は子育てと同時に、家事などを担うことも多いですね。そして、個人的にはもっとママ達に確保して欲しい個人の時間も必要です。

しかし、そうした子どもから少し離れる時間。それすらもが取りづらい状態が蔓延してしまっているのです。その中で、考えられたのがスマートホンを子どもに渡すことだったのです。

小さな子どもがスマートホンに夢中になる。母親はそれを横目に家事をしたり、自分の時間を作っている。文面にしたり、想像をしたり、事情を知らずに見たら「放置」に見えるかもしれませんね。

特に世代間差別ではなく、スマホが普及していなかった頃の子育てをしていた人からすれば、奇妙な光景に見えてしまうのも致し方がないことでしょう。

〈スマホの利点〉
・子どもの機嫌をなおせる
・子どもが集中するので、時間が作れる
・発達、学習を行うアプリなどが存在する
・ある程度の即効性がある
など。

〈スマホのデメリット〉
・はたから見ると放任に写る
・電子機器から放出されるブルーライトによる影響の可能性
・スマホ依存
など。


ここでメリットとなる部分が、現代の子育てのあり方の問題として考えられる、ママの時間の確保に有益でありそうなことが分かります。

公共の交通手段での移動中や、病院の待合室など子どもが泣いてしまうことで迷惑がかかる場合になどにもメリットは生かされるかと思います。

となると、これはスマートホンによる子どもの放置ではなく、『スマートホンというツールを利用した一時的な託児』と考えることができます。批判もあるでしょうが、一意見としてまずはこの考え方を尊重する必要もあるでしょう。


【反対派は子育てという母親の義務を重視している】

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では、一方でスマートホンを子どもに渡すべきではない。と考える人の意見はと考えてみると…………

『母親』という責任ある存在に対して、誇りを持っていたり、責任感を持っているのだろうと思います。

インタビューに出てきた反対派の意見の中に「子どもをなだめる力を付けるべき」という、とても興味深い意見がありました。

保育士という視点からすると、この意見には賛成せざるを得ません。なぜなら、子どもは保護者の関わりの中で必ず気持ちを抑えてあげることができるからです。

しかし、感情はいくら一過性なものと言っても、瞬間で終わるものではありませんね。
それが家庭の中であったり、保育園の中であれば時間をかけて関わることで落ち着くことができるでしょう。

では、それが図書館の中であったなら?公共の場であったとしたら?なだめている最中はどう見られるのでしょうか?

温かな目線も勿論あります。仕方ないねと我慢できる人も多いでしょう。ですが、「早くなだめろよ、うるさい」と考えてしまう人や状況もないとは言えません。

『それでも、子どもをなだめさせることが必要だ。以前の子どもはそれができた。』という意見もありました。それもまた否定はできないことなんですよね。

そして、そのことはスマホを利用しているママもわかっているのだと思います。


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【限定的な利用で"スマ託児"】


(c) .foto project


最近は表面しか見ていない造語が、溢れすぎている様に個人的には感じています。

例えば以下のようなもの。
・ヌーハラ(麺類をすする音によるハラスメント)
・スマ放置
・ゆるタイムワーカー(フルタイム勤務以外を希望する人)
など。

どれも、その聞き心地や、聞いた瞬間のイメージによって印象が決まっているもののように感じます。話題にするために何でもかんでも、キャッチーな言葉にしたら良いわけではないですね。

本題に戻るとスマ放置も『放置』という言葉による嫌悪感や、罪悪感は否めないと考えます。

家事の中で必要な時間を確保する、公共の場など限られた僅かな時間の中で子どもをあやす必要がある。こうした、理由がしっかりとある場合での利用については『放置』という言葉は当てはまらないでしょう。
ここで、提案したいのがこうした限定的に必要な時のみに使うものは『スマ託児』と解釈しましょう。ということ。

別にネーミングはどうでも良いのですが、放置とは区別して認識する必要がママ本人にも、周りの人間にも必要だと感じます。


ただし、特に理由もなくスマートホンを渡しておけば子どもが静かだから、いつも持たせる。というケースは『放置』だと個人的に思っているのでそれは断固反対です。

子どもにとってママとの関わりがどれだけ大切かは、片時も忘れないで欲しいのです。

また、限定的な利用であっても、工夫なくスマートホンを渡してしまうのはおすすめできません。

有害なサイトだけでなく、有害な広告、ブルーライトなどスマートホンを使うこと自体にもデメリットはあります。そらも含めて、時間的な制約なども考慮して活用をしたいものですね。





RyU先生(男性保育士)

 専門学校を卒業後3年間私立保育園にて勤務した後、障がい児通所施設や公立待機児童一時保育室にて子どもと関わる。現在は保育や育児の悩みに応える保育士ライターとして各キュレーションメディアなどを中心に活動中。

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2016年11月14日

【保育士なんて子どもと遊ぶだけだろ】よし、仮に子どもと遊ぶだけで良いから現場入ってみようか


 今日は保育士に対する偏見について真っ向から否定するのではなく、その考えが偏見に過ぎないものであるということを証明する。という試みをしてみようと思います。テーマはずばり

「保育士は子どもと遊ぶだけの仕事か?」です!!


 保育士は実はこんなに大変な仕事なのです。と丁寧に辛抱強く説明していくのも一つの手ですが、それよりもっと真正面から今日はその考えを偏見である。正確には、実際にそうだったとして保育士の専門性が薄れることではないよ?ということを説明していきます。





【保育士のイメージは?】


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 保育士のイメージは現場を知っている人と、そうではない人との間でだいぶ違いがあるように思います。それはどの職種であれ、少なかれ多かれあるのですが、保育士の場合には顕著な気がしますね。

 保育園は日中に子どもを預かる施設です。子どもは日中、遊んでご飯を食べて、お昼寝をします。こう考えると、確かに保育園と言う施設に馴染みのない人からしたら「保育士は子どもと遊ぶ仕事」と思われてしまっても不思議はないですね。

 けれど、現場の保育士にそんなことを言おうものなら批難は避けられません。どうしてなのでしょう?お子さんを預けえているママや、卒園をしたママパパに話を聞くと「保育士は大切な職業、本当に助かっている(助かった)」と仰ってくれるようになります。

 ただ、子どもと遊んでいるだけでは、何もそこまで感謝はされなさそうだし、これは何か理由がありそうだぞ?

 ということで、保育士の仕事とはどれだけ大変なものかについて、RyUならではの視点から迫っていこうと思います!

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【もしも、子どもと遊ぶだけの仕事をしてみたら・・・?】

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 保育士がもしも子どもと遊ぶだけの仕事であったと仮定して、あなたは保育ができると思いますか?ただ、子どもを見守って、遊ばせて、ご飯を食べさせて、昼寝をさせるだけですよ?資料作成や設定保育なんてしなくて良いのです。

 ただ、子どもを8時間前後の保育時間の間だけケガなく見守ってください。こう頼まれたとして、どうでしょう?

 一応設定だけ考えてみようと思います。ロールプレイ(配役を決めて仮定を検証するもの)には設定が大切ですから。今回の検証では「子どもを遊ばせるだけなんて誰にでもできる」かどうかを知りたいので、他の業務は全てなくしましょう。

【子どもを遊ばせるだけの施設の設定】

・保育士資格を持つ者はいない
・子どもは保育規定にある、対保育士(ここでは見守る人)の人数を遵守する
今回は保育園のイメージとして強そうな乳幼児の中で2歳児クラスで検証してみましょう。なので子どもは18人で見守る人はあなたを含めて3人の大人です。
目標は保育時間8時間の間にケガなく子どもを遊ばせ、昼食を食べさせ、お昼寝をさせて保護者の元へと受け渡すこと
子どもと関わりを持ってもらっても良いですし、ただ見るだけでも良いですよ。ただしケガはさせないでください。 

【タイムスケジュール】
7時 開園
9時 おやつ
11時 昼食
12時 お昼寝
15時 おやつ 帰宅
17時 全児降園

 なんとなく設定は思い浮かべてもらえましたか?では、開園しますので、どうぞ子ども達をよろしくお願い致します。



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 朝7時に開園をすると最初の子どもがママと入ってきました。ご機嫌で入ってきましたが、おもちゃを勝手に出そうとします。子どもが出したのは積み木、出したおもちゃで遊び始め3人は見守っています。7時10分に女の子がやってきました。パパと離れるのが寂しいようで泣いています。あなたは仕方なく、女の子とパパwp引き離そうとしますが、女の子は耳元で大声で泣き叫びます。

 そうこうしていると7時半になり一斉に3人が登園してきました。おもちゃはいつの間にか部屋中に散らばり始めています。2人はすんなりと部屋に入りましたが、また1人泣いてしまっています。あなたはパパと別れるのが嫌だった女の子をなだめる(放っておく選択肢も可能)のに必死なので、他の職員が子どもを預かりに行きます。

 泣いている子どもを見ている内に、おもちゃがいつの間にか増えています。積み木にブロック、おままごと、皆がそれぞれの思うままに遊び始めました。8時になると部屋はもうおもちゃだらけです。時折動くとおもちゃを踏んでしまうこともあるくらいなので、片付けてはみるものの、また子ども達は出していきます。

 8時になり3分おきほどに10人が登園してきました。15人の子どもが元気に遊んでいますが、所々でおもちゃの取り合いが起きる様になってきました。ケガをさせないように止めにいきます。「止めなさい!」最初の一喝で驚いて子どもは取り合いをやめました。また、すぐに同じ子どもが取り合いをするので再び「止めなさい!」と言いましたが、今度は止めません。イラだったあなたは強い口調で「止めなさい!!」と叫びました。他の子どもが一瞬びっくりして手を止めます。

 9時前になり全児が登園したのでおやつの時間です。部屋はおもちゃが出しっぱなし、机やイスを用意する間にも、子どもはイスに立ったり、机にのぼったりしています。その度にしかりつけますが、泣いてしまう子どもがいたり、それでも止めない子どももいます。おやつは食べさせないといけないので、無理やり座らせます。怒られるから座る子も数人いますが、おもちゃが出しっぱなしなので子どもはすぐに席を立って遊ぼうとします。

 仕方なく1人はおもちゃを片付けることにしました。そして1人がおやつを取りに行きます。1人は18人の子どもを座らせようとしています。子どもがイスの取り合いでケンカを始めますが誰も見ていません。手や口が出て、1人の子どもの親指付近に噛みつき後が残ってしまいました。

 おやつを持ってくると、噛み付かれた子どもが泣き叫んでいます。噛んでしまった子どもも、その後に叱られて泣いています。おもちゃはだいぶ片付きましたが、部屋の隅に幾つも落ちている状態です。今日のおやつは「せんべい」です。とりあえず皆に配りますが、袋を開けられる子どもがほとんどいません。開けられた子どもはさっと食べて遊び始めます。

 1人1人の袋を開けようとすると、待っている子どもが、食べ終わって遊び始めた子どもを見て席を立ってしまいました。それにつられてせんべいを手に持った子どももおもちゃの所に向かいます。片手が塞がった状態で転んでしまい、左頬を強く打ちました。せんべいは割れて散乱します。

 そうこうして、全員がおやつを食べたのは10時前、11時の昼食まで3人は一休みしようと考え、子どもとは関わらずにただ見守ることにしました。一旦片付けた部屋はまた散らかりっぱなしですが、片付ける体力は残っていないので放置します。すると、誰かが泣き叫びます。

 何があったのかと思うと、部屋を走っていて散乱したおもちゃを踏んでしまったようです。自業自得なのになんで泣いているのかと思いますが、なだめます。すると部屋に昼食のにおいがやってくるようになりました。これだけ子どもに振り回されたのだから昼食は楽しみです。11時が待ち遠しいと思っていると1人が配膳が必要なことに気付きました。ファインプレーです!

 1人は配膳に回ります。すると部屋の隅に水溜りのようなものが見えます。何かと思って近づくと、すぐ近くで遊んでいた男の子のズボンがビショビショに濡れています。おもらしをしてしまっていたことに気付き、周りを見ると誰かが踏んでしまったようで、足跡ができています。もう、足の汚れなんて仕方ないからとりあえずオシッコを拭き取り、男の子のパンツとズボンを替えました。

 そうこうしている内に11時になりました。配膳はまだ終わっていませんが、子どもをイスに座らせ、おもちゃを片付けます。配膳の途中ですが勝手に食べ始める子どもや、食べながら歩く子どもまでいます。おもちゃで遊び続ける子どももいるし、ケンカもそこいらじゅうで起こっています。とにかく食べさせる為に3人がそれぞれに1人ずつ食べさせることにしました。

 好き嫌いや、おかわりでてんやわんやしながら1人に20分かかって食べさせました、時刻は11:30ですが残り15人に食べさせなくてはなりません。単純に計算しても全員が食べ終わるのは13時を過ぎてしまいます。しかし、昼食を食べないわけにはいかないのでそのまま続けていきます。お腹がすいて不機嫌になる子どもや、自分の番ではないのに他の子どものご飯を食べようとする子どももいます。

 部屋の真ん中では遊びまわり、ご飯も食べて眠ってしまった子どもがいますが、周りでは順番待ちの子どもが走り回っています。おもちゃはどんどん広がっていきます。どうにか全員を食べさせ終わった時には13時を回っていました。

 走り回りながら遊ぶ子どもや、床にそのまま眠っている子どもも数人います。おもちゃで遊ぶ子どももいるし、泣いている子どもに、ケンカをする子どももいます。食器を片付ける時にも、気になって近づいてくる子どもがいますが、もう疲れて注意する気力もありません。

 布団を用意しようとすると、出している時にふざける子どもがいるし、敷いた布団の上で走ったり、転げまわる子どもまでいます。中にはふざけている内に、床で眠ってしまった子どもを踏んでしまい、泣かせて起こす子どもまでいる始末で、あなたは感情的になり「うるさい!!早く寝なさい!!」とつい叫んでいました。

 疲れ果てて全員が眠ったのは14時です。3人は部屋の様子に愕然とします。散らばるおもちゃ、食べかす、オシッコの水溜り・・・そんな中にバラバラに布団がおかれて子ども達は寝息を立てています。とにかく掃除をすることにしましたが、おもちゃだけでも大変なのに、食べかすを片付け雑巾で拭きました。布団の上で寝ている子どもを見て、オムツの子どものズボンがパンパンになっていることに気付きました。そして、なんだか芳ばしいような不快なにおいがします。誰かがウンチをしてしまったようです。

 ウンチをしてしまった子どもを見つけましたが、起こしてまた泣かれでもしたら面倒だと思い、15時まで眠らせることにしました。

 15時になり「さぁ、起きて!」と声をかけると5人くらいの子どもが目を覚ましました。すると、最初のお迎えがやってきました、その子はまだ眠っていてしかもウンチをしてしまった子どもでした。あなたは迎えに来たママに「ウンチをしちゃったみたいなのでオムツ替えますね」と説明をして起こしました。ですが、ママが迎えに来ているので男の子は「ママがいい!」と泣き叫びます。その声で起きる子どもや、びっくりして泣く子どももいました。泣き叫ぶ声の中でウンチを綺麗にしていると、ウンチかぶれでおしりが真っ赤になっていました。

 とりあえずはウンチは綺麗になったので、ママの元に向かわせ親子は帰っていきました。おやつはもう席に座らずに食べさせてしまうことにしました。座ってクッキーを食べる子ども、立って食べている子ども、食べようともしないで遊び続ける子ども。食べている途中でお迎えが来たりして、布団を片付けるどころではないですし、またおもちゃが広がり始めています。

 16時には子どもの数は10人ほどになりました。散らかる部屋の中で自由に遊びまわっています。ケンカが起きたら子どもを引き離すことにしました。それによって泣く子どももいましたが、ケガをされるよりマシだと思ってそうすることにしました。

 17時、全員が降園して業務が終了しました。でもまだ、部屋は散らかったままです。ですが、もう退勤時間なので帰ることにしました・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


【ロールプレイの結果】
ケガをした子ども、ウンチかぶれを起こした子ども、昼寝の時間差や、もしかしたらおやつを食べなかった子どももいるかもしれない。迎えに来た保護者は散らかった部屋に放置された子どもを見て、果たして感謝できたでしょうか?恐らくこの後、園長先生は保護者からの電話に追われたことでしょう。


正直な所、実際の保育現場はこんなものじゃありません。この程度のトラブルで済んでくれるのならまだ楽が出来るほうです。さぁ、これでも相当に余裕のある想定の元で大勢の子どもと過ごして頂きましたが、いかがでしたか?

「子どもとただ遊ぶだけの仕事」あなたはできそうですか?



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【子どもとただ遊ぶだけでも専門性は高い】


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 保育士の業務は1対多数になります。それをクラスというグループで行うことでお互いに連携して負担を減らしたり効率的に動くことができるのです。

 3人の大人で18人の2歳児を見守る。もし「保育士なんて子どもと遊ぶだけの仕事だろ」と思っている人が、約8時間の間6人の安全を確保できたら僕は拍手喝采をします。しかし、現実問題として発達の理解もなく、ケガを予防する知識やスキルもない状態で6人の子どもを同時に見ることは不可能かと思います。

 それに加えて、私たち保育士は個々の様子を見て、連絡帳に記載します。おやつや昼食は時間を逆算して事前に用意をする必要がありますし、食べ終わりに時間差があるならば、一時的に遊ぶコーナーを設けたり、同時進行で布団を敷き寝かしつけを行う対応もします。個々の眠った時間を把握しておおよそ3時間ほどは全員が眠れるように、場合によっては起こすこともあります。

 加えて定期的にトイレを順に行いますが、その年の月によってもだいぶ差がありますが、11月くらいであればトイレトレーニングが進んできている時期であり、寒くなり停滞する時期でもあるのでせめて「登園時」、「おやつ前(もしくは後)」、「設定保育の前」、「昼食前」、「お昼寝前」、「お昼寝後」、「おやつ後」、必要に応じて「降園前」にはトイレに行かせたい所です。

 おやつや昼食は2歳クラスなら全員で一斉に食べることも可能です。バラバラに見るとしても1人が6人を見て、それを交代する形でしょう。食べきるまでの時間も考えて配膳したり、おかわりの量を見極めます。掃除などは都度行いますし、おもちゃは子どもの希望を聞きながら保育士が出すようにすることで散乱を防ぎ、同時に遊びの集中力を持続させます。

 またトラブル回避の知識として、トラブルが起こりそうな子どもの組み合わせを把握しますし、可能性を感じたら違う遊びに別の保育士が誘うなど物理的な距離を離すことも保育士のスキルの一つです。


 ここまで書いたら、だいぶ分かってもらえるかと思いますが、個性も全然違う多くの子どもを数人の保育士で見守ることの難しさ。否定できないように思いますがいかがでしょうか?

 「保育士なんて子どもと遊ぶだけの仕事だろ?」と思ったら、一回現場に入ってみると良いと思います。どれだけ、大変で、どれだけ神経を使うものかが分かるかと思いますから。だからって子どもといて楽しくないわけではない。

 保育士は子どもを見守る専門性と、子どもがどんな状態にあろうとも可愛いと思える、関わりが楽しいと思える人ができる仕事です。時にはしんどくもなる。そりゃあそうだ、仕事だもん。

 でも、人事の方に対して「人材採用なんてインスピレーションで選べば誰でもできんじゃん?」って言われて、ムッとくる気持ち・・・少しは分かってもらえたかと思います。






RyU先生(男性保育士)

 専門学校を卒業後3年間私立保育園にて勤務した後、障がい児通所施設や公立待機児童一時保育室にて子どもと関わる。現在は保育や育児の悩みに応える保育士ライターとして各キュレーションメディアなどを中心に活動中。

 子育て支援のモットーは「子育てがより楽しく、子どもって本当に可愛い」と思ってもらえるような支援をすること。

子育てに関する疑問や悩みがあれば、どうぞ遠慮なくコメントしてくださいね^^
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2016年11月04日

【育児の息抜きはサボりでしょうか・・・?】保育士の目線から世間の育児観について


【子どもの為にもママには息抜きをして欲しい】


(c) .foto project



保育園というのは「保育に欠ける時間帯を、保護者に代わって専門家が保育を行う場」になっています。なので、基本的にはパパママのどちらかが休日だったりすると「お子さんとの時間を大切にしてあげてくださいね」と家庭での育児を促すようになっています。(してない園もあるかもですし、必ず休むように言っている園もあるかも)


RyU先生が勤めていた園では、お休みが事前に分かれば促す。という方針を取っていました。入園のしおりや、オリエンテーションでもそうした旨は話すようになっていました。

ただ、その頃から個人的には思う所があって「せっかくの休みなのだからママパパの時間を大切にしたら良いのでは?」なんて疑問のような、違和感を覚えていました。一度、同僚とその話をした時には「休みなんだから、家で育児するのが普通でしょ?子どももママ(パパ)との方が嬉しいし」と言っていました。

確かにそうなんだと思う。
子どもにとって一番安心する場所は、どんなに質の良い保育施設でもなく「家庭」です。子どもが一番好きなのは、たっぷり遊んでくれる保育士ではなく「ママとパパ」です。これは、どんな環境でも変わらない(含みを持たせるならば、変われない)ことだと感じます。

でも、休日は当たり前だけど家庭で保育をしているわけで、子ども達の時間は保育園にいる7,8時間で終わりじゃないのだから、家に帰ったらパパママが保育をしている。僕ら保育士には休日があります。勤務が終われば子育てをしていない限りは子どもと関わりません。でも、パパママは仕事以外は子育てをしなくてはいけない。

なら、たまの休日の夕方くらいまでママとパパ。いや、噛み砕くと、ママやパパとしてではなく一人の人間としての時間があっても良いと思うのです。というか、あった方が僕はいいと思う。

自分の時間があるから。自分の喜びがあるから。それを子育てに還元できる。
僕はその考え方がママやパパに当てはまっても良いと思っています。

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【世間の目は子育てに冷たい】


(c) .foto project


偏見も多分にあるかもしれない。でも、世間の目は「子育てに対してあまりに冷たい」と感じています。

ちょっとおじいちゃん、おばあちゃんに子どもを預けて買い物に行くとサボっていると指を指される。平日にできた休日に保育園に子どもを預けていれば、子育てをしていないと感じられてしまう。そもそも(まだ残っている節もあるけれど)女性が子どもを預けて働くこと、そのものが育児を放棄しているなんて見られてしまっていることもあったわけです。

何が恵まれた国なのだろうと感じます。福祉国家とはこういうもの?

子育ては親の義務です。
はい、確かにそう思います。

子育ては皆でするものです。
そう思います。でも・・・


日本はあまりに前者により過ぎた考え方になってしまっている気がしてならないのです。子育ては親の義務である。それは確かなことです、そこに僕だって疑いの余地もありません。でも、そんなに肩肘張ってやらなきゃいけないものなのかな?

「自分」という時間を削って削って、ノイローゼにまでなって、子どもに手をあげてしまうことがあって、子育てを本当に放棄してしまい子どもの命が犠牲になることがる。この、どこで止まれば良いとかじゃなくて、こんなレールの上に皆が立たされなきゃいけないものですか?


「子育てをもっと楽しく、子どもって本当に可愛いと思える」

この僕の掲げる子育て支援のモットーって、本当はモットーなんかにしなくて良いものなのに、こうして文字にしなければ、声を上げなければどこかで忘れてしまう。ともすれば、声をあげれば反対の罵声が返ってくるのかもしれない。そんな重苦しい子育てで犠牲になるママやパパ、そして子ども達は可哀想過ぎます。


もっと育児休暇を取れるようにしたらいい。
もっと保育施設を利用したらいい。
もっと周りを頼ればいい。
もっと僕ら専門家に支えさせて欲しい。


幸いなことに、僕の友だちは幸せに子育てをしているようだけれど、中には子育てに苦しむ人もいるかもしれない。楽しそうな写真をブログにアップするのは「こんな苦しんでるけど、誰か褒めて、羨ましがって」という思いの裏返しかもしれない。

子育ては敏感になり過ぎた。
子育ては鎖国的になりすぎた。
子育てはナイーブになりすぎた。

もっと気楽にしていいことだと思う。もっと他人が干渉したら良いと思う。もっと、もっと、楽しんで欲しいと思う。





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【育児の息抜きはサボりでしょうか・・・?】


(c) .foto project


育児の息抜きは、より良い子育ての為に、あって当然の権利だと思っています。
子育てを楽しんでいる人も、子育てになやんでいる人も、みんな育児を頑張っていますよね。

大切な子どもの命を必死に守って、大切な未来の為に発達を促して、勉強をさせて、洗濯をして、料理を作って、寝かしつけて、朝起こして、たまにはケンカもしちゃって、でもやっぱりお互いが大好きで。。。

だからこそ、子育てに悩むことがあるなら周りを頼って欲しいんです。保育園では子育て支援という役割があります。地域の方が子育ての相談に来てもいいんです。子育て支援センターという、公立の専門施設もあります。

息抜きをしたいなら、おじいちゃんおばあちゃんを頼ったらいい。それができないなら、お金はかかってしまうけれど、託児所などの施設も吟味して利用したらいい。

「ママ」、「パパ」から「自分」に戻る時間を作ったり、「ママとパパ」から「恋人」に戻る時間を作ったりしたら良い。その為に利用できる制度や施設をフル活用して欲しいと思います。

でも、忘れてはいけないのは、その息抜きの先には「楽しい子育て」があるのだということです。
花金の飲み会は次の仕事をやり切るためのもの。そんな軽いことと一緒にする気持ちはないけれど、息抜きをすることへのハードルはそんなもので良いと思います。

待機児童の問題からくる育児への不安。虐待の問題。我が子を殺めてしまう事件。
全てがつながっていくものだなんて言わないけれど、そのどこかで誰かを頼れていたら、何に頼っていいのかを知っていたら、頼っていいのだということを知っていれば。未然に防ぐことができたものは確かに存在するのだと思う。

育児の息抜きはサボりでしょうか・・・?

この疑問について、改めてママもパパも育児に関わる人も、そうでない人も、国家としても考えてみるべきなのだと思います。

僕たちが見るべきは「子ども達の幸せ」です。その為にパパママが休むことが必要なのなら、保育士に休暇が必要なのなら、息抜きは必要なものである。ということに・・・反対の人はいないのではないでしょうか?

でも、そこまで考えてあげられる余裕がない社会になってしまったのも事実であって。それでも僕は自分の中の子育て支援の骨格として、育児の中で息抜きをする時間は必要だと声をあげていきます。





RyU先生(男性保育士)

 専門学校を卒業後3年間私立保育園にて勤務した後、障がい児通所施設や公立待機児童一時保育室にて子どもと関わる。現在は保育や育児の悩みに応える保育士ライターとして各キュレーションメディアなどを中心に活動中。

 子育て支援のモットーは「子育てがより楽しく、子どもって本当に可愛い」と思ってもらえるような支援をすること。

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