2017年10月18日

【安全な保育はこうしてできるA】保育士の基本的な位置取り

【安全の確保は意外とシステマチック】
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photograph: Kengo Katagiri


 「安全な保育」というテーマでの第A回目の記事になります。第一回では「基本的な保育士の配置基準」ということを、RyU先生の勤務先の保育園の保育対数を使って説明していきました。

今回は、そうした基準があった上でより安全に、効率的に事故を防ぎながら、子ども達が楽しく遊ぶことができるのか?について詳しく説明をしていきたいと思います。今回はかなり現場よりの話になるので、もしRyU先生の記事の読者の中で保育士を目指している方や、保育歴の浅い方がいましたら参考にしてもらえると、いざ現場に入った時に戸惑わないで済むかもしれません^^






<子どもを見守る時の3原則>
1.保育者の後ろに子どもが居ないようにする
2.複数人で全ての位置にいる子どもが見れる位置を取る
3.注意したい子どもの側に必ず1人は保育者がつく



 保育園では複数の子どもを一斉に見ることになります。バラバラに遊び、友だちと関わり遊ぶ子もいれば、1人での遊びに集中する子もいる。中には保育者との関わりを強く求める子もいて本当に様々な状況が考えられます。そうした中で、1人1人の安全を確保しながら、十分に遊べるようにしていくには、保育者が連携をはかってかつ部屋全体を見渡した時に子どもが見えない場所(死角)がないように位置取る必要があります。

 そんな時に意識をしたいのが「子どもを見守る時の3原則」になります。これらはRyU先生の見解によるものですが、多くの先生方が考えながら保育されているものと、そう相違はないかと考えています。では、これらについて詳しく解説をしていこうと思います!!





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【安全な保育の3原則は保育の基本】
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<1.保育者の後ろに子どもが居ないようにする>

 保育室というのは、子ども達の衣服や製作用具、カバンなどを入れる「ロッカー」や、「玩具・玩具棚」、食事をしたりパズルなど机上の遊びをする為の「机、椅子」、そして「子ども達」、「保育者達」が存在します。

 例えば、背の高いロッカーが真ん中にあったりすれば、その奥に居る子どもを見ることはできませんね。こうした死角というのはケガや事故の温床であり、まず保育室に存在してはいけないスペースになります。

 なので、保育室というのは様々ですが、基本的にはそうした死角を作らない環境設定がしてあります。中には真ん中や入り口付近にロッカーを配置して保育室を区切ることもありますが、そうしてできる死角の部分は保育者が連携をして違う角度から子どもを見ることで子ども達全員を視界にいれることができる様にして事故を防いでいます。

 こうした環境設定は各個人の配慮というよりは、保育室と言う環境に対しての最低限守る必要のある基準のようなものであるように思っています。さて、もし保育園に子どもを預けるとして、最低基準を満たしているだけでは不安が残りますよね。そこで、保育者の努力や配慮が必要になってくるというわけです。

 まずは子どもを見守る際の大前提であり、原則なのが「子どもが保育者の後ろに居ない」ようにすることから始まります。人間の目は2つだけですね。後ろの物は見えませんよね。ということは、自分の背中側で遊んでいる子どもが何かに躓いて転んでしまっても、それを未然に防いであげることも、転びそうになった時に手を差し伸べてあげることもできない。ということになります。
また、何度か述べている死角を作ってしまうことにも気付きます。他の保育者と連携が取れていても、自分の後ろで遊んでいる子どもというのは、他の保育者からしたら「自分の影に居る」死角になってしまっているのです。これではせっかくの連携も意味をなしていませんね。同様に子どもが密集している時もリスクが高くなっています。保育室に存在するものとして「保育者達」や「子ども達」を入れたのも、場合によっては死角を作ってしまう可能性があるからだったのです。

 基本的には保育者は壁やロッカーなどを背にして、部屋の全体像を掴める位置に座ります。これだけで、基本的には全ての子どもを視界に入れることができますよね。それでも人間ですから、一斉に見られる子どもの動きというものには限度がありますから、他の保育者と連携して皆で子ども達を見守っていくのです。
 

<2.複数人で全ての位置にいる子どもが見れる位置を取る>

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 原則の一つ目でも少し触れましたが、保育者の連携なくしては子ども達の安全と言うものは保障できません。それは経験年数だとか、得手不得手の問題などではなく1人の人間が全体を把握して対応できる範囲を超えているからです。

 ここで一つの例を出します。RyU先生の現場では保育者2人で10名の1歳児の子ども達を見ています。ただ単に見守るだけなら、1.で言ったように壁際に位置を取って、その対角線にでもペアの先生が居てくれたら全ての子供を視界に収めることが可能になりますね。ですが、保育は子どもが遊んでいるだけではありません。「トイレ」に「食事」、「お昼寝」に「製作活動」、「保護者対応」など子ども達を見守ると同時に行わなければならないことが数多くあります。

 この中で「食事」を取り上げて細かな動きを書いてみようと思います。まずは、給食の流れですが、主に保育を担当するリーダーの先生が子ども達を見守ります。その間にサブの先生が「お手拭を洗う」、「机を拭く」、「配膳をする」、場合によっては給食室から上がってくる給食の載った「ワゴンを取りに行く」必要もあります。子の中でワゴンを取りにいくだけは不可抗力であって、一刻も早くサブの先生は戻ってきてリーダーが1人で10名を見る時間を少なくする必要があります。
では、他の場面ではというと、全てながら行動になります。。。

お手拭を洗いながら鏡越しに、子ども達を見る。エプロンを配るときには子ども達が居る方向を向いて配りながら見る。給食を配りながら見る。その中でトラブルがどこかで起きていれば、リーダーの先生はそのトラブル対処にまわるので他の子ども達を見る人が居なくなるので一旦手を止めて子ども達を見守ることに専念します。そしてトラブルが落ち着きリーダーが全体を見渡せるようになったらまたサブの作業を行います。

 RyU先生の保育園は中規模保育園なので致し方ない部分がありますが、例えば定員が15名以上で3人以上の保育者で保育をする場合にはまた動きが変わってきます。ともあれ、こうした連携を図ることによって保育室内の全ての位置にいる子どもが見れる状況をいつも作らなくてはいけないのです。


<3.注意したい子どもの側に必ず1人は保育者がつく>
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 受け取り方によっては「依怙贔屓(えこひいき)」の様に思ってしまうかもしれませんが、子ども達全員の安全を確保するには不可欠な行動になります。

 まだ小さい子、特に乳児さんの場合には言葉で相手に気持ちを伝えたり、嫌な気持ちを表現する方法が分からなく、手を出してしまったり、噛み付きをしたりなどがあります。幼児さんになれば簡単なトラブルであれば自分達で解決することも可能になってきますが、やはりまだ小さいので手が出てしまうことも十分に考えられますね。
また、大人でも怒りやすい人や、むやみに手が出てしまう人がいるように、幼い子ども達はそうした性格や、その日の状態・体調などもすごく顕著にそうした行動に現れてしまいがちです。なので、そうした他児を傷つけてしまう可能性が高い(どんな子でもTPOによって危険性があります)子に関しては、クラスだけでなく職員間で周知をして対応を取ることになります。

 では、具体的にはどのように個別の対応を取るのかと言うと、基本的には「側に居る」ことです。その子の側にできるだけ寄り添い、安心して遊べる環境を作ります。その上で、「この子は玩具を取られると手が出てしまったな」、「この子は眠くなると怒りっぽいんだよね」、「この2人は仲良く遊ぶのに、よくケンカをしてしまう組み合わせだ」とどんな時が特に注意すべきなのかを考えながら見守っていきます。その様にしていきながらトラブルが起こりそうな時にはなるべく事前にそのトラブルの元を取り除き(玩具を多くする、他児と距離を取るなど)、ケガにつながる危険性を排除していくのです。

1人の子どもの動向に注目することで、周りにいる子ども達みんなの安全を確保できる様にするのが3.の目的だということです。個人的にですが、特に子どもの組み合わせはやっかいで、友だちとの交流をもってもらいたいと思う半面で、最初は本当に笑って仲良く遊んでいるのにいつトラブルに発展するのかが分かりにくい点で注意が必要だと思っています。

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【安全な保育の為の3原則は日頃から意識したいこと】

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 今回は安全な保育の為に必要な「子どもを見守る時の3原則」を詳しく紹介して行きました。これらはRyU先生も現場で子どもと関わる時にすごく気をつけている点であり、例え小さなケガであっても起きてしまった場合にはこれらのどこかしらが欠けてしまっていたことに原因があるものです。割合で言えば9割以上がこの3原則を守れなかったことによるものになるのではないかなと実感しています。

 保育の現場と言うものがどのように回っているのか、ほんのちょこっとですが覗いて頂けたのかなと思っています。現場の保育士さんも是非参考にしてみてくださいね。そして、実習にいく学生さんも是非^^


 それでは、また遊ぼうねノシ







RyU先生(男性保育士)  専門学校を卒業後3年間私立保育園にて勤務した後、障がい児通所施設や公立待機児童一時保育室にて子どもと関わる。現在は保育や育児の悩みに応える保育士ライターとして各キュレーションメディアなどを中心に活動中。  子育て支援のモットーは「子育てがより楽しく、子どもって本当に可愛い」と思ってもらえるような支援をすること。 子育てに関する疑問や悩みがあれば、どうぞ遠慮なくコメントしてくださいね^^ ライティングのお仕事のご依頼はお仕事のご依頼に関する概要に目を通して頂いた上で、移動先のページにあるメールフォームよりご連絡ください。
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